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2002年世界選手権 岡本 尋インタビュー 9/03/02



今年の世界選手権にかける意気込みは?
「去年以上の成績はとろうと思ってたから、下準備の段階からかなりがんばってたよ。」



初日 スタンダード

デッキ選択は?
「赤入りサイカと狩猟場の二択。狩猟場は未完成だったからやめた。」

何故赤入りサイカ?
「サイカ強いし、ステロとかやばいしさ。まああと単純にカードパワー最強だし。」
※サイカトグ、嘘か誠かといった元々のサイカデッキの強力カード以外にも、 赤を足すことにによって、火/氷、火炎舌のカヴーなどのアドバンテージが とれるカードが投入できる。 いずれのカードも現スタンダード最強クラスのカード達である。

「元ネタは、湯浅君がFIREBALLに来た時の赤入りサイカが基本」
※湯浅健太郎、関東の強豪集団、八王子組、八王子四天王の一人。
今回、FIREBALL一宮店にFIREBALL PRO以外からも藤田剛史、森田雅彦など全国か ら強豪が集まり調整をおこなった。
やはり人格者と呼ばれる、岡本だからこそ成し得たことといえよう。
尚、一般公開であったため、世間で言われている秘密特訓ではなかった。


そのサイカトグに噂となっている「再処理/Reprocess」が入ってたんだよね?
「そう。まあ湯浅君曰く、10回に1回しか決まらない。」
「でも、1枚のカードで、10回に1回勝てれば十分でしょう。しかもそれはサイドカードだし。」
「実際決まって、勝ってよかったよ。」

5勝0敗で迎えた6戦目、今回の優勝者となるCarlos Romao と当たった訳だけど
「サイドボード読んでもらえば分かると思うけど、自分ぬるすぎ、相手引きすぎ。」
「その時は弱そうって思ったよ。だって試合始まる前、”一緒に写真撮ろう”って言われて、 こいつホンマお上りさんやなーって思ったし。」
「5勝1敗は満足だったよ。っていうか出来過ぎ。でもどうせ出来過ぎなら6連勝したかったね。」

この対戦の記事はこちら
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2日目 リミテッド

・・・1卓目は?
「本気でへこんだ。」
※0勝3敗です。

ドラフト失敗したの?
「いや、ちやんと青白やろうと思ってて上から青が流れてこないから、白黒に変更。」
※オデッセイブロックにおけるドラフトテクニックの一つ。
初手次第なのだが、青白をするつもりで白を決め打っておいて、そのまま青白。 できない場合は、白黒もしくは青黒に移行するドラフト。
世界選手権で6連勝した、池田剛もこのドラフト法を使った。それとは逆に、赤を 軸とした、赤黒、赤緑と流れる、ドラフトもある。
今回岡本と同卓だったラファエル・レヴィなどがこちらの方法を使い、レヴィはこの日5勝1敗。 ヨーロッパ選手権においても6戦全勝を飾っている。
日本では大塚高太郎がこの方法で、日本選手権において5勝1敗のスコアを 残している。
どちらの方法も、オデッセイブロックでのドラフトで、白緑などの特定の組 み合わせが、ほとんどありえないところからきており、レベルの高い大会ほどこの方法が決まりや すい。


「どう考えても上家、もしかしたらその上までぐちゃってたからね。」
「それでもがんばって、緑にだけは勝つように作ったんだよ。でも当たりと引きがかみ合わなかったね。」
「この時点で一応去年と同じだけど、次に3勝できる保証無いしね。まじやばいと思ったんですけど。」

で2卓目は?
「席に座ったら目の前にYMG、YMG。」
※アメリカのトップデュエリスト集団Your Move Gamesの略。
黒いシャツに赤いドラゴンの紋章がついた服でも有名。
この卓にはDarwin Kastle(ダーウイン・キャッスル)David Humphe rys(デービット・ハンフリーズ)の二人がいた。

「他にもソル・マルカとかいて、これは駄目だと思ったよ。」
※Sol Malka(ソル・マルカ)アメリカの強豪プレーヤーでもあり、エクステンデッドで 有名な黒緑のクリーチャーデッキ、マルカデッキの制作者。

今度の色は?
「今度はちゃんと青白できた。初手カーターの怒り取って、半ばやけになって青白始めた。」
「そしたらデッキも強くなって・・・」

で3連勝と
「これまた出来過ぎ。マルカとダーウインには勝ったし。全く去年と同じでおかしかったよ。」
「明日も去年と同じだといいなって思ったよ。」
※去年の岡本の成績は初日5勝1敗、2日目、1卓目ドラフト3連敗、2卓目ドラフト3連勝である。
最終日は5勝1敗で、見事10位でフィニッシュしている。


「でもドラフトは時間の割に成果があまり現れないから、練習後回しにして、構築ばっかりやってたんだよね。」
「だから少し練習不足だったかな。」



3日目 限定構築

デッキ選択は?
「黒コン、激動ゾンビのどちらかを選ぼうと思ってた。」
「スタンダードと同じで完成度を重視したから、黒コンのほうを選んだ。」

去年と同じ5勝1敗を狙ったわけだけど
「1勝1敗で臨んだ3戦目に子供と当たったのね。」
※Cole Swannack(コール スワンナック)今大会で注目の人の1人。若干13歳のニュージーランド王者。
日本での最年少記録といえば、林眞右が13歳でプロツアー出場なので、国内王者になったスワンナックがいかにすごいかといえよう。

「で、負けた。どえらい新人が出てきたなって思った。」
「最終成績も17位でしょ。本当にすごいよね。日本もこうやって若い子がどんどん出てこればいいのに。」
「結局3勝3敗。こんなもんかなって。」

敗因は?
「デッキの調整の方向性が間違っていた。」
※岡本も池田もメタが黒コンだと思い、青緑デッキは安定して回らないので勝てると思っていた。
「でもそれ以上にプレイング。ずっとデッキが強いということが重要だと思っていた。」
「デッキが強いのは当たり前、ミスプレイしないのも当たり前、相手はさらにプレイまで強い。」
「ローリーさん(藤田剛史)が言ってたんだけど、外人のプレイを後ろから見てて、AとBとCの選択肢が 有効な選択肢かなって思って見てるじゃない。」
「でも外人はそれとは全然違うDの選択肢を選ぶ訳よ。」
「で見てると、結果大正解。意味が分からなかったらしいよ。」
「プレイングこそ世界との壁を感じたね。」



全体

一応日本人最高(36位)なんだけど、今回の結果には?
「一応賞金獲得して、プロポイントも取ったからいいんだけど、こんなんじゃやっぱだめだよ。悔いが残る。」
「他の日本人も不調だったのも気になる。」
「去年はみんな初日成績良くて、そのノリで最後まで、いっちゃた感じがあるけど、今年はみんな 初日悪かったから、いまいちのれなかったね。」
「後は関西勢がやっぱり気になる。アデプトが無くなった影響かな?」
「やっぱりみんなが集まるデュエルスペースがあって、そこで練習してこそレベルアップにつながると思う。」
「森田(雅彦)の強さなんてまさに色々な人との練習のたまものやし、実際黒田君(注)やローリーさんが いなかったら今の森田の強さはなかったと思う。」

※黒田正城。日本が誇る関西の天才デッキビルダー。デッキ構築能力の高さはもちろんのこと、 プレイスキル、リミテッド能力にも定評がある。先に行われたチーム戦のグランプリ名古屋では、 森勝洋、森田雅彦とともにP.S.2を組み見事優勝している。

「そう言った意味では、今回俺は、ずっとFIREBALLで調整出来てたから、いい成績が残せたのかもね。」



総括
これからの目標は?
「グレービーに乗り続けたいね。」
※グレービートレイン。プロポイントを20ポイント以上持っている、無条件にプロツアーに出場出来る選手 のこと。

マジックプレーヤーに一言
「PTQとかグランプリでせっかくプロツアーに出られる権利貰えるのに、行かない人多いよね。もっと世界を目指して欲しい。」
「今のマジック界、底辺が育ってきていないところがあるからさ。」
「日本国内とは違った面白さが世界にはあるからね。もっと海外にも目を向けて欲しいよ。」
「そういったやる気のあるプレーヤーは暇なときは教えてあげたいね。」