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2002年世界選手権 池田剛インタビュー 8/21/02



初日 スタンダード

デッキ選択は?
「メタは合ってたと思うよ。でもデッキは弱かった。それ以上に引きがぬるかった・・・」

尋と同じデッキで出てたら?
「本人が帰って来てから聞けばいいと思うけど、あの日の尋の引きは俺と違ってせこかった。」
「尋も言ってたけどデッキは対して強くもなかった。普通かな?」
「それ以上に色々あわただしくてディード入りしか調整できなかった。」

「今思うと正解は純正青黒サイカかな?だから決勝もブラジル人勝つっしょ。」
※池田剛は決勝を最後まで見ないで日本に帰って来ている。

そのブラジル人が勝ったんだけど
「やっぱりね。だって他の奴は初日負けてるもん。」
※世界選手権初日はスタンダードで、決勝までいったら同じデッキを使う。
「あいつのデッキはサイカメタのサイカだからそのまま勝つに決まってる。」



2日目 リミテッド

質問の前にいきなり
「まさか俺が6連勝すると思ってなかったしょ?」

4勝はできると思ってたけど6連勝はすごいよね。
「さすがに出来過ぎ。」

どんな組み合わせのドラフトをしたの?
「2回とも青緑。嘘です、ちゃんと青白やりました。」

※日本選手権において、池田は2回とも青緑決めうちという作戦に出て失敗している。
 本題とは少しそれるが、オデッセイブロックのドラフトにおいて、青緑という組み合わせが最強である。
しかしこの環境においてのドラフトのもっともポピュラーな組み合わせが、緑赤、青白、青黒といった色が多く、青緑をド ラフトするということは上家、下家に色をかぶせられることが多くなりやすい。 そのためカードが集まりにくく、デッキにならないことが多い。
実際日本選手権において池田は上、下と色がかぶっている。


「成長したなって思ったのは、上から雑種犬が流れてきたとき。前の俺なら絶対取ってた。」
「実際取ったら、たぶんまた、はまってただろうし・・・」

2卓目は?
「俺は白黒。尋とか他の日本人は、ほとんど青白だったと思う。」
「最初は青白してたんだけど上から青が流れてこないので、黒に変えた。」
「そしたらトーメントのパックからラクタスチャンピオンと打開。ここが今回の決め手だったね。」
「青白やってたから、打開を取ろうかなって思ったんだ。」
でも上から青がこない。下にも黒をそんなに流していない。だから下から顔なしの解体者ぐらい流れてこな いかなって思って、チャンピョンのほうを取った。」
「そしたら顔なしの解体者流れてきて、チェイナーの布告とかまで流れてきて、大成功だったね。」
「意地をはって最初の色にこだわらなかったのもよかったね。」

それにしても6連勝はすごいね。日本選手権から何が変わったの?
「俺って福岡で、ほとんど一人でやっているのと同じじゃん。構築もそうだけど、一人の力じゃ練習も含めて 関東、関西、中部の人にかなうわけがないし、限界がある。」
「実は隠してたけれど、このブロックのドラフト3連勝って一回しかしたことがなかったんだよね。」
「要するに練習量が足りなかったんだけどね。だから日本選手権も、パワーカードの一番多い青緑を決 め打ちするしかなかった。」
「だから変に意地はらないで、ノブ(信下淳)とか尋とかの言うことを聞くことにした。」
「今回は信下のおかげかな。日本選手権のあと正しいドラフト、特に青白の取り方教えてもらって、とにかく 強い人の言うことを聞いてまねをすることにした。」
「自分が強いと思って、聞かないままだったら今回のワールドどうなってたか。」
「本当は福岡で調整できるメンツとかいて、8人でドラフトが一日一回はできるといいんだけど。」
「中部勢みたいに300回以上ドラフトするとか、一週間泊まり込みで調整デュエルするとか贅沢なことは 言わないからさ。」
「そう言った意味では諸藤とかに期待してたし、林さんとか石原君が毎日通ってくれたりしたらうれしいん だけど。」
※諸藤 拓馬、林 伸佳、石原 準。3人とも福岡の強豪。
諸藤は先に行われたPTヒューストン福岡予選で見事オリジナルのゾンビバーンを使って優勝した。
しかしこの大会を最後にマジックを一時中断するらしい。


3日目 限定構築

デッキ選択は?
「最初から黒コンって決めてた。」

土地が調整のときより一枚増えて28枚になっているんだけど?
「よく分からないデッキとあたるから陰謀団式療法は難しいんじゃないかと思って。」
「実際その選択は間違ってなかったと思うよ。」

ほとんどの日本人が使っていた「激動ゾンビ」タイプは?
「格くん(石田 格)が使っているのを見て、かなり魅力は感じた」
「でも逆に使わなくてよかった。あれ俺が使ったんじゃ、青緑に本当に勝てない。」
「格くん、モリカツ(森 勝洋)クラスのプレイングが絶対必要やね」
「ゾンビじゃ防御しきれないし、何よりスピードが違いすぎて話しにならない。」
「入念な研究からワラ(ルートワラ)って出てきただけでいやになる。」
「バウンスもトークンクリーチャー減ってきているから、ただの時間稼ぎにしかならない。 その点黒コンのほうがまだなんとかなる。」
「俺や尋の位置だと2勝4敗やね。」

※この日の池田、岡本のラインは8勝4敗ライン。トップ8入りするには5勝1敗が条件。
多くのプロプレーヤーはそのラインによってデッキ選択を変える。
つまりはあと何回負けられるかなどの計算によって、使うデッキが違うのだ。
この日の岡本、池田はまだ1敗が許される状況なので、未知の強さの「激動ゾンビ」ではなくプロツアー大阪で も自らが安定して成績を残した「黒コン」を選択したのである。

じゃあなんで負けたの?
「プレイング。デッキは確かにプロツアー大阪のときより進化したけど、プレイングが大阪のときのまま。」
「外人は格段にうまくなっていた。もうヘドロ、エコーゲームじゃなかった・・・」
※もともと対同キャラ戦においては、先に精神ヘドロで手札を捨てさせた 方がほぼ勝ちだった。

結構青緑タイプのデッキに負けてるけど
「デッキの中身を知らなかった。普通の青緑かなって。ズビーとかが使ってた、YMGのデッキタイプって序盤 から入念な研究や、留意ですごい動いてくるでしょ。」
※YMG:高速青緑スレッショルドデッキ。
このデッキを使ったRob Dougherty(ロブ ドハティー)は世界選手権で6連勝している。

「だから手札が目まぐるしく変わるから、絶対カウンターの1枚でも持ってるって思って、ひよって 動けなかったことが結構あった。まさかカウンターが入ってないなんてね。」
「後の方になってそれに気づいて、もう遅いと・・・」

それをふまえてのグランプリ札幌は?
「俺、札幌行かないから知らないよ。」
「出るとしたら、やっぱ好きだから黒コンででたい。でも今いいなって思っているのはワラミースの デッキかな。」
※フィンランド王者Tomi Walamies(トミー ワラミース) の世界選手権で使った白青デッキ。
ワラミースもまたドハティー同様、6連勝している。

「あれちょっと使ってみたけど、デッキ青緑にも黒コンにも勝てるし、結構安定性があって強いよね。」


今回の結果には?
「初日がだめだったからあきらめてたんだよね。だから2日目勝ってもベスト8の意識はなかった。」
「だから3日目に2連勝してもなんとも思わなかったんだよね。逆に他の日本人のほうが、意識してくれてた みたい。」
「でもフューチャリングされたとき嫌な予感はした。」
「だってあのぐらいからのフューチャリングってもうベスト8狙える人しか呼ばれないんだもの。 あと2回ぐらい勝って、もっと有名な人とフューチャリングされたかった。」
「名前も知らないどっかの鬼引きさんとフューチャリングされても面白くない。」
「ホントあそこで呼ばれたのがなかったらいろいろと変わってたかも。」
「でもドラフト6連勝と、それをはさんでの8連勝っていうのは、どっちも日本人初らしいからうれしいよ。」

これからの目標は?
「そりゃ自分的にはプロツアー優勝でしょう。」
「あと、後身を育てていきたい。シゲとか榊原だけじゃなく九州全体の底上げがしたい。」
※横山 滋久 日本選手権にも出場した池田の弟子、チームゴブリン所属、福岡店常連。
榊原 哲 北九州店店長。日本選手権、ファイナルなどにも出場したことのある、池田に次ぐ 九州No.2プレーヤー

「強くなりたかったら俺の店に来い。とは言わないけど店に来てくれて、教えて欲しいって言ってきた 人にはちゃんと教えてあげたい。」
「そのためにこれからは、北九州店にもちょくちょく顔を出すし、とりあえず熊本にも店を出すつもり。」
「その他にも店をやりたいって人には、どんどん協力するしね。」
「やっぱりマジックって面白いから、みんなに楽しんでもらいたいよね。」