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オンスロート変異について
文:中村 修平 10/09/02
私の文をはじめて見るという方は、はじめまして。
前回GP名古屋のレポートを読んだと言う方にはおひさしぶりです。大阪の中村修平です。
今回オンスロート発売からわずか2週間でリミテッドGPであるGP宇都宮が開催されGPに参加される皆さんは練習も佳境に入ってることと思います。
かくいう私も必死になって練習していますがその中でふと思った各色ごとの変異クリーチャーの特徴や思うところを纏めてみました。
白
白の変異クリーチャーは序盤の裏返しクリーチャー同士の戦いを意識したものが多く、大まかに2つに分別できます。
1つはタフネスが変異前より高く設定されており4マナ程度で表返るタイプ。
マナさえあれば序盤においての変異同士の戦いを、あるいは化かし合いを優位に進めることが出来ます。
ピックアップ
《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》
環境全体について言えることですが、これからは土地を置いてから裏返しのクリーチャーで攻撃する、されることになるでしょう。
ダールの槍騎兵はそうする理由の典型であり、またブラフの種になるであろうクリーチャーの1体です。
相手が白の場合、4ターン目に土地を置いて裏返しクリーチャーが攻撃してきた場合、まずこれを想定した方がいいでしょう。
もう1つは表になんらかの能力を持ち、軽い変異コストの為、場に残りつづけ機会を窺って表返るタイプです。
これらは起動コストにタップが含まれているため守りにまわされることが多いはずです。
《ダールの癒し手/Daru Healer》
非常に変異コストが軽いプリベンター。
序盤で不自然にアンタップ状態の裏返しクリーチャーと平地があれば注意が必要でしょう。
青
青の変異クリーチャー、というより裏返しで出てくるクリーチャーは今一つ地味です。
理由としては変異付きの強いカードが召還コストと変異コストがほとんど同じで変異で出すメリットが余り無い為でしょう。
とうぜん、それ以外のクリーチャーは表返しにしても戦闘に有利になるわけでもなく、さらにパワー/タフネスが上がるわけでも ないので結局裏返したままで墓地に行くこともざらにあります。
個人的には青は好きな色なんですが裏返しクリーチャーでは他の色に遅れを取っているように感じられます。
ピックアップ
《撹乱するピット魔道士/Disruptive Pitmage》
最序盤、裏返しクリーチャーが攻撃もせずに島を1枚立ててエンド…
そんな光景を思い浮かべるとあまりに白々しいです。
まあ、そんなあからさまにしなくても4、5ターン目くらいの攻防で活躍できる瞬間はあると思いますし 只の2/2クリーチャーとして割り切って表の能力はボーナスと思えばちょっと得した気分になれる…かもしれません。
《上昇するエイヴン/Ascending Aven》
クリーチャーとして見るならばかなり優秀です、しかし変異能力については序盤ではマナがかかりすぎて使う機会は少ないと思います。
むしろ後半のブラフとして、あるいはタッチカラーでも3/2飛行が場に出せるボーナスとしてみたほうが良いでしょう。
黒
黒も赤と同じく攻撃的な変異クリーチャーが取り揃っています。
もっとも、両者の「攻撃的」というのは若干ニュアンスが異なっており赤の変異が直接的とするなら黒の変異は変則的といえるでしょう。
黒の強さは「ダメージが本体に通れば〜」という能力を持つ変異クリーチャーの存在が充実していることです。
その一方で黒には赤と違い単体では表返ってパワー/タフネス、特にタフネスが上るクリーチャーをあまり持っていないという欠点があります。
したがってデッキを構築する際には違う色で表サイズが大きめの変異クリーチャーを注ぎ足した構成に心がけるべきでしょう。
ピックアップ
《憑依された死者/Haunted Cadaver》
黒の変異クリーチャーの代表格といえばこいつではないででしょうか。
序盤における3枚ディスカードは非常に強力でそれだけでゲームが終わらせかねない威力を持っています。
また変異コストが軽いため、軽い除去と組み合わせれば相手のブロッカーを無理やり排除して捨てさせるという選択もあります。
赤
赤と言えば攻撃的というイメージがあります。
オンスロートでもその性格は踏襲されており赤の変異クリーチャーは攻撃的なものが多いです。
サイズこそ緑の変異クリーチャーに1歩譲りますが、赤は奇襲的な変異クリーチャーが多く、さら に赤と黒の変異クリーチャーが持つ「本体にダメージが通れば〜する」能力の存在はこの環境をより 複雑で面白いものにしています。
ピックアップ
《スカークの猛士/Skirk Commando》
相手先攻で、お互い裏返してクリーチャーを出して終了した第3ターン。
第4ターンに相手が山を置いて裏返しクリーチャーを攻撃してきたら…
変異クリーチャーを巡る攻防は序盤戦に起こりやすいものですが、このクリーチャーの存在はブロックをより難しくします。
《ゴブリンの監督官/Goblin Taskmaster》
1ターン目に出しても良し、裏返して出して機会を窺っても良しと随所に心憎い働きをしてくれます。
特にこのクリーチャーが裏返ったままの終盤では相手のダメージ計算を覆し最後の数点、あるいは予想外の相打ちを演出してくれます。
緑
2、3年ほど前まで緑は最弱色と言われ、R&D(マジックの開発チームみたいなものです)は緑嫌いだという真 剣とも冗談ともつかない憶測が至る所で言われてたような気がするんですけどねぇ……
やっとドラフトで2ターン目雑種犬の恐怖が無くなったらと思ったら緑はますますパワフルになって帰ってきました。
それは変異クリーチャーも例外ではなく質も量も豊富で特に表のサイズでは他の色をはるかに凌駕します。
が一方でその大きさは同時に弱点にもなっています。
大型の変異クリーチャーは総じてコストが高く、それは変異コストについても言えます。
さらに変異コストが普通に召還するよりも若干安く設定されていることから一度、裏返しで出してから次のター ンに土地を置いて表返るという場面がしばし見られます。
このためよく緑を選択しているプレイヤーの場に表返る気配がまったくない、あるいはタイミングを窺ってる裏返しクリーチャーが 場に居座っていたりします。
対緑ではその読みが重要な要素になるでしょう。
ピックアップ
《うなるアンドラック/Snarling Undorak》
3/3という基本性能もさることながらその特殊能力も巨大化系スペルが少ないこの環境で非常に強く 総合すると、とてもコモンとは思えないほどの優秀なクリーチャーです。
…ていうかプレリリース前までアンコモンだと思ってました。
何故か付いてる変異能力も相手の変異クリーチャーにブロックさせるため、場が硬直しかけた時に相手の計算を狂 わすためにと重宝するでしょう。
《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
少々起動コストが厳しいですが序盤から中盤にかけての色のサポートができ、また微量ですがマナが増えます。
さらに2/2クリーチャーとして場に出せ、常にブラフとしても活用できると考えるとなかなかに便利なカードです。
またしばしば種族がエルフであることからのボーナスが得られたりします。
《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》
この環境で最も見かけるであろう緑の対飛行クリーチャーです。
変異がついてる上、3/4というサイズは一部の心無いレアを除いてほぼ全ての飛行クリーチャーを止めてしまいます。
ただし裏返りからの待ちは5マナと動作が大きいので対戦相手に見破られやすいです。
ドラフトやシールドの体験などから来ている為、コモンオンリーの大まかなものになってしまいましたがこれで変異クリー チャーの考察のようなものは終りです。
現実のドラフトやシールドではこれらに加えて普通のクリーチャー、その他のスペルが入りその上で2色、あるいは3色と色 を組み合わせてデッキが組まれます。
実際にはこれらの色の組み合わせも重要になってきます。
前回まではクリーチャーの相性とその他のスペルの相性を考慮して組み合わす色が考えられていましたがこの環境では更に変異ク リーチャーの相性も重要になってくるでしょう。
いざデッキを作ろうという時に参考になれれば幸いです。
それでは。今週末は良いパックに巡り会えますように。
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